【今後予想】コインチェック日本円のみ出金開始!ネム財団へのリベンジは??
【今後予想】CoinCheck(コインチェック)日本円のみ出金開始!ネム財団へのリベンジは??
こんにちは!億り猫(@bitcoincheck555)です。今回はコインチェックの日本円出金開始と、今後の動きについて考察します。
コインチェックで出金開始!だが、まずは日本円のみ
コインチェックで2/9付けで日本円出金のリリースが出されました。
再開日 : 2018年2月13日
対象通貨 : 日本円仮想通貨の出金および出金以外の機能につきましても技術的な安全性等の確認・検証を行なっておりますため、当社にて安全性が確認でき次第再開をしてまいります。
それにより、既に日本円出金について依頼済の方の一部は、ステータスが「振込中」に変わっているようです。
コインチェック日本円出金再開待ち組(。・ω・。)
— りか☻仮想通貨☆現役銀行員ママ(。・ω・。) (@sEkXCMQcze3KPSf) 2018年2月9日
さっきコインチェック開いたらとうとうステータスが『手続き中』から『振込中』に変わってました!!
(この2週間中ずっと手続き中のままだった)
まだ口座に入金されるまではぬか喜びできないけど、これは13日期待♪
(((o(*゚▽゚*)o))) pic.twitter.com/qDAkm0YUPR
NEMの入金停止とか売買停止とか…不穏な感じになってきたから、とりあえず利確分のJPYを出金しとこうと思って手続きした直後に出金停止のアナウンスが流れたので、ギリギリセーフと思ってたらずっと出金されず「手続き中」になってました。そしてやっと今「振込中」に。あと少し…。CC頼む! pic.twitter.com/IjqnOxZ3Ff
— えだまめ大盛り@仮想通貨ラッパー (@edamameoomori) 2018年2月9日
仮想通貨の出金は延期。BTCは売り圧力が高まる??
仮想通貨自体の出金はまだのようです。現在、コインチェックではBTCの売買は可能です。そのため、早めにコインチェックから資金を引き揚げておきたい顧客は、特にBTC保有者で2/13前後に一旦日本円に替えて、銀行へ出金する可能性があります。短期的にはBTCの売り圧力が高まる可能性があると考えます。
不正流出したNEM(XEM)ホルダーへの補償は後回しへ??
コインチェックとしては、早く営業を再開することが何より優先されます。NEMホルダーへの補償以前に、サーバー代や人件費などランニングコストがかさんでいることが予想できます。営業再開による取引手数料収入により、キャッシュフローを改善し、それにより会社を建て直すことをまず優先すると思います。
NEMホルダーへの補償はその後でしょうね。界隈では、訴訟したりと動きが激しくなっていますが、今後どうなるか注目です。
NEM(XEM)のコインチェック上場廃止!?
ここから億り猫の大胆予想です。コインチェックから、NEMは上場廃止になる可能性が高いと考えています。
・NEM財団がコインチェック側のハードフォーク(以下、HF)依頼を拒否
NEM不正流出に気づいたコインチェック執行部が最初にしたことは、NEM財団へのHFの依頼でした。これに対して、NEM財団はHF拒否しています。HFには多大な労力がかかります。今回の不正流出は、コインチェックの資産管理が杜撰だったのが原因であり、NEMの仕様によるものではないことから、NEM財団はHFを妥当としませんでした。客観的に見れば正当な判断にも思えます。しかし、コインチェックの立場からすると、果たしてそうでしょうか。
NEMは日本の大手ではZaif(ザイフ)に初めて上場し、その後2017年4月にコインチェックに上場しました。その後、NEMは急騰を続け、高い時で数百倍の価値にもなりました。NEM高騰に寄与したコインチェックの役割は相当大きいと思います。それは特に、今回の被害口座数26万という驚異的な数字にも現れています。
コインチェック執行部の中には、「コインチェックがNEMを育てた部分もあるのに、恩を仇で返された」と思う方が居ても不思議ではありません。むしろ感情的にはそうなるのが普通だと思います。NEMのHFにより「ハッキングによるNEM不正流出がなかった事になる」からです。不正流出がないことになれば、コインチェックの財政は大きく悪化することが回避できました。しかし、HFには多くの手間がかかります。他の多くの取引所やホルダー、関係者を巻き込みます。しかし、そのコストは今回コインチェックが支払う補償金500億円弱よりも少ないでしょう。コインチェックがその諸経費を支払うことにより、HFを達成することは非現実的ではなかったでしょう。
・以上より、コインチェックがNEM上場廃止について動機があると考えます。
・現時点でコインチェック取引所の中にNEMホルダーはいなくなった
今回のNEM不正流出で、コインチェックの保有する資産・顧客資産のうち、ほぼ全てのNEMが不正流出していることが判明しています。NEMの上場廃止をするとして、コインチェック内にNEMホルダーがいれば、上場廃止によりNEMは暴落する可能性が高いため批判は必至です。しかし、今回の不正流出によりコインチェック利用者のNEMホルダーはほとんど皆無になりました。不正流出したNEMホルダーに対する補償も、NEM現物補償ではなく、日本円による保証が発表されています。
コインチェック内にNEMホルダーがいなくなり、コインチェックのNEM保有分もなくなったとなれば、NEMが上場廃止になったところでコインチェックに新たな損害は発生しません。そのため、コインチェックにおけるNEM上場廃止のハードルはかなり低くなっているはずです。
逆に、コインチェックのNEM上場廃止を否定する材料はどうでしょうか。億り猫なりに考察します。
・NEM不正流出の賠償額算定にZaif(ザイフ)が協力していること
1/28のリリースで、NEM不正流出の賠償額算定にZaifに協力を仰いでいることが明言されています。
算出方法 : NEMの取扱高が国内外含め最も多いテックビューロ株式会社の運営する仮想通貨取引所ZaifのXEM/JPY (NEM/JPY)を参考にし、出来高の加重平均を使って価格を算出いたします。
Zaifが最も推している通貨がNEMであり、Zaifの朝山社長はNEM財団の理事でもあります。コインチェックのNEM上場廃止がアナウンスされれば、Zaifにとってマイナス要因になることは必至です。つまり、賠償額算定に協力してもらったZaifの顔に泥を塗ることにもなりかねません。
以上をまとめます。コインチェックのNEM上場廃止の理由として、
いかがだったでしょうか。コインチェックの早期正常化を心から望みます。
以下の注釈も参照ください。
*注1 NEMとXEMを意図的に混同して使用しています。表記をわかりやすくする目的です。
*注2 億り猫個人として、NEM財団への悪い感情はありません。論理的には正しい判断をしたと感じています。また、関係者のハッカーへの対処には敬意を表します。